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各症状と施術例

足が冷え、夏でも湯たんぽが欠かせない

今回は暑い夏にも関わらず足が冷えている一例です。

60代 男性:つらい症状:足先が冷えて、湯たんぽがないと寒くて寝られない、夏でも必要とする、その他腰痛など。

経過:初回鍼灸治療時では、確かに夏にも関わらず足先が冷えている。初回~3回目の治療(原則週1ペース)までは、明確な身体の変化の自覚がない。鍼灸治療によって改善がみられたといえる根拠は以下の4つである。

  • ・鍼灸治療による腹の冷えの改善
  • ・腹に適度な弾力が出てくる
  • ・治療中にまるでスイッチが入ったかのように汗がダーっと出る
  • ・脈の乱れの改善(脈状が滑らかに打つようになっている)

この4点は患者さん側が受け取れない情報であり、かつ治療する側にとっては見逃せない変化である。治療4~5回目:湯たんぽ必要なく眠れるようになる、途中で起きてしまうこともなくなった。

鍼灸施術で自己治癒力を賦活させることが回復すること

今回の症例で重要なのは、腹の状態である。初回時の鍼灸治療では、ほとんど腹に弾力がなく、底なし沼のように圧迫するとどこまででも押せてしまえるほど、腹に力がなかった。鍼灸治療を重ねることで、身体の熱を起こす力、つまり、本来あるべき自己治癒力を引き出した結果、腹に適度な弾力が戻り、身体全体も温かい状態まで気の巡りを改善することができた。

冷えが、いかに身体の状態を左右しているか改めて、再確認できた一例であった。そして、足の冷えは単純に足を温めたところで、身体全体の熱の運びそのものの力を賦活させなければ、一時しのぎにならざるを得ない。身体全体をいかに鍼灸治療で調整するか。そこがどんな患者さんにとっても当てはまる治療のカギであると考えられる。

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