自然と体の共通点と健康
4歳の娘に毎朝学習をさせてます。そのなかで、方丈記が目に留まりました。
「行く川の流れは絶えずして、しかも本の水にあらず」
この一節はまさに人の体の仕組みと同じだとハッとしました。
- あなたはどう思うでしょうか?
- 川の流れがなんで人の体と同じなの?
- 循環しているってこと?
そんなことを思うかもしれません。そう、その通りです。当たり前に思うかも知れません。しかしやはりこれが真実だと思います。
体は常に循環して留まることがない
たとえば私が「あ、川だ!」と指差したその川は、その瞬間から0.1秒でも経てばもうそこにはなく別の水が流れている。そして川は川として相変わらず存在している。
これを体に当てはめてみますと、私たちの体が変わらないように常に体の内部の流れは絶えない状態でなければ生きていけないことにすぐに気づきます。
この「変わらないために変わらなければならない」という一見矛盾にも見える現象が「生きている」ということなんだと思うのです。
- 体液
- 代謝
- 感情
- 思考
逆に、その全てが体ににとどまり続けることがやがて体の巡りを弱らせる象徴がこの方丈記の一節に凝縮されている。
それがとても面白いと感じます。
まとめ
そう考えると健康な体とは生き方はいかに自然に循環の中にいられるかだということが分かります。
ゆえに鍼灸は次の考え方で行なっているということになります。
- 鍼灸によって、自己治癒力を回復するきっかけを作る(血流改善)
- 冷えという体の滞りとなる原因を排除し体を温める環境を作る。
- 無理なく体が内側から温まり、血流が改善され、結果的に必要部位に血液が行き渡り、修復され不具合が解消されていく。
方丈記には森羅万象は物事の一切は変化し留まることがないということが書かれています。そして人はいつか死にますが、それまでにどう生きていくのか?とても重要な示唆を与えてくれるのではないでしょうか。