鍼灸ともうひとつのライフワーク。その1
こんにちは!市川市に院を構えるあかつき堂鍼灸院の清水です。
今回は私がライフワークとして長年続けてるテコンドーの一段から二段に昇段したことについて書いていきます。
非常に個人的なことが書いてありますが、私という人間が一体何を考えているかそのキャラクターを少しでも知っていただければ安心して施術を受けられるかもしれません。
テコンドーを始めて約14年のうち一段は丸8年。
ちょうど娘が生まれる年に昇段しました。
この8年間、子供の誕生によって家庭優先の生活になったためいかに上手くなるか、というよりいかにテコンドーの時間を確保しテコンドーを続けていくかという一段下の目標が課題となっていました。
ですからどうしても練習時間がそれ以前と比べると半減してしまっていました。
大会が近づくとどうには練習はするが終わると月1.2回程度の練習量に戻る。
そんなペース配分。
現状維持がせいぜいのところ。
きっかけは世界大会
でもひとつの大きなきっかけが世界大会でした
実際選手に選ばれてから
- 毎週日曜に府中の本部道場まで行って練習
- 行徳の道場で練習
- 足立の道場で練習
あの数ヶ月はテコンドー一色だったといいと思います。
その時、はたと気づいた、というよりようやく認めたという方が正確か。
それは「何かを捨てないとそれを得ることは難しい」ということです。
練習時間を確保せずに上手くなる、勝てる、そんなはずはありません。
そのために練習する時間を確保しなければならない。
それは最低条件。
- そのために日曜の家族の時間をゼロにする
- 夕飯時を家族と過ごすことを減らす
これがようやくできたきっかけが世界大会でした
いざ練習量が増えると
- 足の指の裏が常に切れている
- 身体の柔軟性が失われていく
- 身体のどこかが痛い
という状態が普通になりました。
たぶん自分の体力を少し超えていたのかもしれません。
でもその分着実に上達していると実感を持てたのは確かでした。
そして何より日本代表の方々と練習できた奇跡のような環境も自分を引き上げてくれたと痛感しています。
これは本当にありがたいことです。
昇段審査
さて、世界大会から半年後の本日の昇段審査を迎えるに至りそんな気持ちや行動力を持って練習に臨めただろうかと思い返してみます。
型(形)は大会に向けて散々やってきました。
でも組手、そして試割り(板割り)はそうとは言えないというのが正直なところです。
いや(世界大会で銀メダルを獲得した)型でさえ、しっかり準備してきたと言えるかどうか怪しい。
心のどこかでもう十分やったから練習はこのくらいで十分だろう、と思ってはいなかったか?と言えば否定はできない。
審査当日までの数日間、正月休みも挟んだこともありという言い訳をしながら練習量そのものが減っていたのは事実。
今思えばもう少し詰めた練習はできたはずだと思い返します。
組手に関していえばさらに苦手意識も手伝って練習不足は否めませんでした。
先生(私の師範)の「自分の昇段なのだから自分からもっと攻めないと」と言われたのは今でも心に残っています。
試割りに関しては仮昇段審査以来やはり練習を重ねていたほどとは言えない。
そう考えると、昇段審査まで準備万端だったかといえばとくに世界大会と比較するとおざなりな面が多々あったと言わざるを得ません。
今後の抱負
組手
世界大会を通して型で結果を出しても、組手をもっと練習しないとならないと実感しました。
ソマンチョル先生(千葉の道場の師範)が常々仰るように、型と組手がどちらかに偏るのではなくどちらもできるべきだという言葉が身に染みます。
だから自然と二段の抱負はこの辺りになります。
型ばかりやっていても仕方がない、これは世界大会を終えてとても強く感じているところです。
でも苦手意識はずっとあってこれをいかに克服していくかがこの二段の目標。
二段の目標は組手の試合にも出てみるということ。
ここまで書いてもまだ組手はやりたくない気持ちが強いのです。
どうしたものかと思い手段を考えてみました。
体重を増やす
体重の軽さをカバーするのと単純に筋力不足な面を補うために筋トレを本格的に取り入れていこうと考えている。
- 世界大会前、49キロ代、体脂肪11%前後。
- 世界大会前後、50.5キロ、体脂肪8%前後
- 2024年1月末現在、51.5キロ.体脂肪11%
- 目標体重54キロ、体脂肪12%前後を今年の10月くらいを目処に。
筋力増加と柔軟性はトレードオフな関係にある気がするので柔軟性も確保しながら行っていくことを意識しなければと思います。
同時に身体能力の向上にも努めなければなりません。
筋力が増加することが単純にパフォーマンスを上げることにつながるとはほとんど思っていないので、この辺りはテーマを持ってトレーニングすべきでしょう。
蹴られたら「痛い、怖い」とまず先に感じるのは大抵の場合、身長差、体重差に起因すると思われます。
その証拠に自分と同等、あるいは低い相手にはあまり感じません。
自分より同等程度であれば、間合いも同程度、筋肉量にもそこまで違いはないので蹴られても「このくらいの衝撃だろう」と想定できるからです。
ところが日本人の平均身長172センチ、標準体重65キロだとすると自分との差は12センチ、15キロ。
こうなると攻撃の威力、スタンスが明らかに違い生じ(と思ってしまい)自分からなかなか責められない。
身長が高いというだけで威圧感を感じるという要素、相手は蹴りを下げて蹴られるが、こちらは蹴りを上げ目にしなければならず、そのリーチにも違いがあるなどと考えてしまうと動けなくなる。
ではその差をどう埋めるか。
身長はもうしかたがない。
- では体重差は?
- 筋肉量は?
- 俊敏性は?
このあたりがヒントになるのではないか?とというのが今回の体重を増やすという回答のひとつにつながりました。
型
新しい型を覚えるのは実に9年ぶりになるので初心にかえった気持ちです。
目標の到達点はもちろん次回の世界大会出場および優勝です。
今こうして書いてみるとなんて場違いなことを書いているのか?
と思う気持ちでいっぱいだですが前回の世界大会で結果に繋がったことを自信として、また負けたことを自戒として練習に励んでいきます。
具体的な方法
前回の世界大会では、体が大きい選手とどうしてもやり合うことになる。
身長差20センチ以上、手足の長さが全く異なる選手を相手にどうするか?逆にあの時なぜ勝てたかと言えば、他の選手より正確性がいくらか勝った、負けた理由は力強さに欠けた点にあると思えます。
私はあの大会で(正確性、力強さだけで決まるものではないが)あの時足りなかったものがあるとしたら、
筋肉、体の連動、練習量と質にあるのだと今は考えているので筋トレしつつ足りない力強さを補っていきたいと考えています。
また柔軟性の確保、身体動作の向上として540度飛び後ろ回し蹴りの習得を同時並行でやっていきたいです。
おそらくあの技は筋肉量と柔軟性、瞬発力が合わさっていないとできないはず。
だから筋肉量だけ増大させても動きが鈍ればダメ、その一つのバロメーターになるのではと感じます。
感想、まとめ
わざわざ時間とお金をかけて練習し昇段していく。または大会に出る。
これに意味をあるものにするのか、ないものとするのかそれは自分次第だと思う。私にとってテコンドーは友人からの誘いで始めたものであり、自分の意思とは無関係であった。
そこから早くも23年が経ったが、今も相変わらず続けている。
ここに書いたように
- 万全の準備と稽古を常に重ね続けられるほど自分の精神は強くない
- 大会に向けた期間限定で上達できるものに関しては曲がりなりにも上達した程度のもの
だからどうしたって身体的、精神的なことを含めて「自分自身がどういう人間か」を思い知るハメになる。
でも、これが私がテコンドーを続けている理由の一つなのだろう。
つまりテコンドーを通して私自信を思い知ること。
組手に関してはほとんど逃げの一手なのでここは本当に自分らしいと思う。
「苦手なものからは逃げる。」
そこを潰してみたら一体どう成長するのか楽しみでもあるがやはり怖い。
そんなことを考えながら二段を経験して1段のときより少しでも成長していきたい。