鍼灸で何を治している? ふしぎな東洋医学の世界その2

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こんにちは!

下総中山駅から徒歩6分、京成中山駅から徒歩2分の市川市、あかつき堂鍼灸院院長の清水です。

私は以前、鍼灸治療対象は、症状ではなくその症状を起こしている体の根源的な冷え(精気の虚·自己治癒力の低下)である。

だから鍼灸治療の本質は症状を取ることではなく冷えを取ることだ、と書きました。

今回はその第二弾です。どうぞふしぎな鍼灸の世界観を覗いてみてください。

易(えき)

 今年の大河ドラマ「光る君へ」で陰陽師、安倍晴明が登場します。

彼は劇中で易を立て未来予測(易占)をします。

今回の易とはまさにその易です。

こう書くととても怪しく思われるでしょう。

書いている私もそう感じます。でもこの考え方が鍼灸と切っても切り離せないのです。

切っても切れない関係

 今年は令和6年ですが、元号「令和」は万葉集からの出典なのはご存知の方も多いでしょう。

さて、ご存知の方も多いと思いますが日本の元号の27個は易経からの出典されています。

たとえば「明治」

聖人南面而聴天下、嚮治。聖人南面して天下を聴き、明に嚮ひて治む

たとえば「大正」

享以、天之道也。「大いに亨りて以て正しきは、天の道なり。」

このように日本文化は実は易と深い結びつきがあることがわかります。

易に陰陽あり

 そもそも易経とは陰と陽を組み合わせて森羅万象の現象を読み解きその道理を解く書です。

陰陽図

ではその陰陽とはなんでしょう。

何事にも物事には二面性がある、というようなイメージをお持ちだと思います。

そしてそれはある側面の説明において合っています。

もう少し詳しくいうと「陰」と「陽」は単独では存在することができません。

かならず陰陽セット。

たとえば、コインには表と裏があり、片方だけが存在するわけではなく、その表裏の関係性によってコインとしての全体が成り立っていますよね?

つまり表裏のないコインは存在しない。

表を見ているときは裏は見えず、裏を見ているときは表はやはり見ることができない。

この理屈がそのまま陰陽に当てはめることができます。

もっと広い意味の例を出しましょう。

見えているもの、落ちる現象

1.今読んでいるこの紙はあなたの眼の網膜→視神経→脳の視覚野に映し出された結果、紙として「認識」されています。

だからあなたはこの紙が目に見えています。

しかしこの紙を紙として存在させているその力そのものは見える(認識できる)でしょうか?

2.この紙は手を離すと地面に落ちます。

落ちるという現象は目に見えますが、落ちているその力そのものは目に見える(認識できる)でしょうか?

否、見えている現象は確認できますが重力そのものは見えませんよね。 

この目の前に見えている現象やその物の形を「陽」、その現象や形を作っている見えない·認識できない力を「陰」という記号で示したものが陰陽の広い意味です。

そしてさらに抽象度を高めていくと「陰陽によってこの世界は成り立っている。」

となります。

もしそうなら陰と陽を深く読み取ることができれば森羅万象の本質に近づけるかもしれない。

いやできる、それを解いたのが易経です。

「でもそれが一体鍼灸治療とどう繋がるの?」と思いますよね。

生きている現象は見えるが、、

 鍼灸師である私があなたを見て、

  • 動いている
  • 息をしている
  • 喋っている
  • 脈を打っている
  • どこどこが凝っている
  • 体のどこかが冷えている

など「見える(認識できる)」情報を採取します。

そしてこの情報であなたの見えない生きている力(=生命力)を推し量る、それが鍼灸の治療にあたるための根幹部分です。これらは問診や触診にあたります。

 つまり、見える、触れるという陽をもって、認識できない生命力(陰)に働きかけようとするのが鍼灸治療なのです。

凝っているところが、、

  1. 緩んだ
  2. 血流が良くなった
  3. 体が楽になった

ということは鍼灸の影響が陰へ影響が及んだのだと「推し量る」。

もちろんこの推し量るという行為も見える(脳で認識している)ことですから、実際陰がどのように変化したかは見る(認識する)ことはできません。

できませんが、陽という側面があれば陰も同時にそこに「ある」はずだということになります。

一般的な鍼灸治療のイメージとかけ離れている

一般的な体の治療のイメージとなんてかけ離れた理屈だろうと思うことでしょう。

なのでホームページや問診時にはいわば方便として血流や自己治癒力など一般的な言葉に置き換えて表現しています。

 肩こりが強い、だから肩に鍼する、お灸をする、揉む、どれも一定の効果は見出せるでしょう。

しかし、肩のみを見て、体全体の状態を推し量ることができるでしょうか?

肩こりという表面的な症状(陽)だけでなく、その裏にある全体のバランスの乱れ(陰)を見逃すことなく、総合的な判断が必要だと考えられはしないでしょうか?

 このように易の考え方は鍼灸の治療においても重要な役割を果たします。

したがって、肩こりという表面的な症状だけでなく、その背景を推測し、根本的な原因を解決するための治療が重要です。

そのような考えで鍼灸治療に当たっています。

とても意外だと思いますがこんな世界もあるんだなあと面白がってくれれば幸いです。

トピック裏話

今回の文章を書いていて常に頭にあったのは「私がこのニュースレターを書いている、考えていること自体も陰陽法則に従う」と言うことです。

どう言うことかというとコインには確かに表と裏があるが、そのコインを見ている私がいなければコインなどと言うものはそもそも存在し得ない。

つまり物事を私が「意識する」ことによって初めて目の前にコインやニュースレターはこの世界はある(と認識できる)。

「裏」を返せばコインを見る人がいなければその世界はない。それをつきつめれば意識こそ大事。

意識

あなたが施術を受けようと意識し、当鍼灸院にご来院され初めて会う鍼灸師(私)に直接肌を触られ、体に鍼をされる。これは考えようによっては奇跡的な出来事です。

お互いに治療されよう、治療しようという意識が働かなければ「治療」成り立たないからです。

 このように鍼灸治療をする私の意識も同時にあるわけですけど、治療する側される側双方の意識の交流があって初めて鍼灸は治療として成立する

もしそうだとしたら、その意識の交流がスムーズに行くほど鍼灸治療効果は強まるのだろうなという実感が何年もやってると湧いてくるものです。

これを「相性」などといったりしています。

願わくば、あなたにとって相性の良い治療院であらんことを。

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