スマホの使用過多による疲れ
スマホ操作時に頭にかかる負荷は20キロ以上
スマホを操作するときは、ほとんどの場合、スマホ画面を見るために頭が前傾します。頭はボーリングの球ほどの重さがあります。
一説によるとわずか10センチに頭が前に傾くだけで、首周囲の負担は20キロ以上の負荷がかかるとのこと。どれほど首に負担がかかってくるかイメージするまでもないでしょう。
肩背部を緊張させ腕の位置を目線に合うまで引き上げ固定、視線は下がり頭部は前傾する。
こう考えると色々な要因が重なって目や首などの自覚的症状に発展していくものと考えられそうです。
鍼灸で首の緊張を解い、血流を促進
鍼灸施術では、首の筋緊張が緩和されると血流が良くなるので頭部に関する症状(たとえば疲れ目)も緩和されることが多い傾向にあります。
東洋的な判断だと、スマホという「発光・発音・振動・時に発熱する刺激物」の情報を主に手や目や耳から摂取することによって、体の気血が上昇しのぼせ状態を引き起こす。
そののぼせ(熱)が首に吹きだまってしまってうまく体中を循環できない、よって頭や首にコリ感や痛みに発展した、という具合に考えます。
鍼灸施術ではその上がった気血を下げる鍼灸を行うことになります。
具体的には、個人個人によって鍼灸による対処が異なるのでなかなか説明が難しいところではあるのですが、全身をよく観察し、然るべきツボを選定し鍼なりお灸をします。
とにかくこの症状においての鍼灸施術で重要なのは、首の観察と全身の観察です。首と一口行っても首だけで首の筋肉が成立しているわけではないからです。
長い筋肉では首から臀部まで達する筋肉もあるくらいです。だから首と一言でいっても腰部や臀部も鍼灸施術対象部位になります。
鍼灸は痛くありませんのでご安心下さい。
良く思い違いされますが、鍼はほとんど痛くありません。お灸は熱いこともありますが、基本的には「気持ちいい」という範囲内です。
そこで鍼灸を受けるかどうか躊躇する理由は実は全くないのです。とはいえなかなか鍼灸は人によってハードルが高いと思うのも無理はないと思います。しかし、そこは本当に症状を解消したいのかどうか、というあなた自身の想い次第です。
鍼灸によって現状のつらい瞬間から解放され、今日より明日がより良い日であることを想像してみてください。治さない理由ってないんじゃないでしょうか。ましてや、鍼灸が痛いかどうか熱いかどうか、で迷っているのならもったいないことです。