起床時の腰の痛み

朝、起き抜けの腰痛はすぐに痛みが引きやすい

起床時、腰が痛む女性

朝ベッドから起きるとき、もしくは起き上がってしばらく(30~1時間程度)腰が痛くて、仕方がないという方が結構います。

朝から体に痛みがある、というはとえも憂鬱なことです。でも大抵しばらくすれば痛みかま気にならなくなってくるケースが多いかと思います。

4人に1人が腰痛と言われる時代

腰の痛みに耐える女性

よく言われることですが、腰痛は二足歩行をしている人類の宿命とだ言われることがあります。その意味で言えば腰痛と人類は長い間、戦ってきたとも言えるかも知れません。

そんな背景があり現代人は1日中、仕事でパソコン、プライベートでスマホ、など同じ姿勢をずーっと座っている時間が長くなりがちですから腰痛は敵というか自ら引き寄せた人類の「友」と言っていいのかもしれません。

蛇足ながらとくにこの秋口、夏から秋かけての季節の変化に体が対応できず、腰を痛め鍼灸院に駆け込むというのは長年鍼灸院をやっていると、もはや「あるある」だと言えます。

医学的には脊柱管狭窄症とか、すべり症、椎間板ヘルニアだとか色々原因が想定されているようです。時には内臓の疾患から来るとも。

しかし、お医者さんの検査でも異常がらなくたって痛いときは痛い、つまり客観的には痛みの原因を特定できないことも多いのです。

となればお医者さんに「あなたは別に異常ありません」といわれ、湿布だとかビタミン剤を手なぐさみ程度の処方をされることになる。

こんな方って実に多いと感じます。ひょっとしたらこのトピックが気になって読み始めたあなたは当てはまっているかもしれませんね。

起床時なぜ腰が痛む理由は自己治癒力の低下

腰痛は体の「冷え」から引き起こされる

東洋医学的な立場から朝の腰痛を考えたとき、東洋医学ではあらゆる不調は体の「冷え」から引き起こされると考えています。

現代的にいうならば、自己治癒力の低下です。「冷え」は気血の滞りを作り、体を硬くし柔軟性を失わせ、結果的に痛みにつながるということです。

鍼灸施術は「冷え」を温め、血流を良くする

鍼灸は冷えの解消に効果的

文字通り、鍼灸は体を温める効果が期待できます。その前になぜ朝腰が痛い状態になるのか?の東洋的な観点での説明をさせていただきます。

端的にいえば、胃腸の疲れ、または冷えということになります。

ではなぜ冷えたか?夏から秋にかけてそのような患者さんが多いという印象から察するに、暑い夏にエアコンで体の外部から冷やし、冷たい飲食から内部(内臓)を冷やし、体の外側から内側から冷えが高じ、自己治癒力の回復ができず血液循環に不具合(血流の偏り)が生じてきた結果なのではないかということです。

夏バテは暑いからなるのではなく、暑いから冷たい飲食、冷房で体を冷やした結果である、と考えていますが、その延長線上に朝の腰痛があるのではないかというが現在のところの結論です。

しかしながらこれには証拠があるわけではありまさん。先ほども申し上げたようにお医者さんでも原因が特定できないのですから。

でもひとついえるのは、冷たいものを控えて胃腸に負担のない白湯などで労わるとその痛みが引いて来るということをかなり経験するのは確かです。

そういったことをやってもなかなか痛みが引きにくい場合、いよいよ鍼灸施術の出番ということになりますね。

鍼灸は体を温める働きがある

鍼灸にはからだを無理なく回復させる水先案内人のような存在です。つまり体を治す環境を作ることが鍼灸の役割であり、治すのはあくまであなたの体なのです。

鍼は体を柔らかくできます。お灸は冷えの強い場所に据え、血流を集めます。少くともあかつき堂鍼灸院ではそのような認識に基づいて鍼灸施術を行なっています。

鍼灸施術をすると、きっとポカポカ温まって来ることを実感されるでしょう。裏を返せば、これだけ自分の体は冷えて、柔軟性を失っていたのか、と愕然とするかも知れません。

人によっては、鍼灸施術後にお風呂に入った後のように大汗をかくかたもおられます。そういった方は、鍼灸施術後非常にすっきりした!と仰られる方が多いと感じます。

鍼灸は血流を改善して治っていく環境作りに他ならないといえます。