セルフケアの基本
台風19号が過ぎ去り一気に秋めいてきました。これだけ急激に気候が変化すると体調を崩しやすくなります。
基本的なことですが、以下のことに注意すると不調を遠ざけることができます。
- 敷布団や掛け布団を夏物から秋物に変える
- 腹巻を巻いて保温に努めながら寝る
- 毎朝白湯(さゆ)を飲み胃腸を労る
- 冷たい飲食物は習慣にしない
なぜこんなことに注意するのか?
そのキーワードは【冷え】です。
冷えこそが体の不調を呼ぶ根源だと東洋医学では考えています。
冷え=自己治癒力の低下
冷えといってもなかなか想像しにくいかもしれません。より一般的な表現にすると自己治癒力の低下ということになります。
人は、生きています。この生きているという現象は必ず熱を作り出し巡らせる働きがあります。
当たり前ですね。逆に死という状態は、熱が永遠に作られない。【冷え】の極地であると考えます。
これらをまとめると、熱を正常に作り出す力がある状態を健康、それが熱を作り出せず次第に冷えていくことで不調を呼び、それが過ぎれば死に近づくということになります。
つまり、いかに冷えを遠ざけて自分の体に熱を作る力を保てるか?というのが健康でいるための重要な要素だということですね。
上記のチェックに気をつけていても不調ご改善しないという場合は、冷えが体からなかなか出て行っていないというふうに東洋医学では考えます。
なので、積極的な冷えの解消が必要になってきます。
ストレッチや汗がジワッとかくくらいの運動をすると熱の巡りがよくなってきます。汗をかくことは筋肉の収縮と弛緩によって熱を自分の体で作り出した結果ですからぜひ日々の習慣にしてみてください。
鍼灸ももちろん、その延長線上にあるものです。
自ら熱を起こし温まっていく体づくりに最適ですよ。そうすることで不快な不調とサヨナラすることも不可能ではありません。