姿勢を整えて腰痛、肩凝りを予防、解消!
こんにちは、あかつき堂鍼灸院院長の清水です。現在は暦上ではもう夏です。皆様も自律神経の乱れには十分お気をつけください。
今日は久々に「姿勢」について語りたいと思います。皆様姿勢は良いですか?
予想では「良くない」と答える方が多いのではないでしょうか?
やはり周りを見渡すと、猫背で頭が前に突き出てしまっていたり、背中が丸くなってしまっている方が多いと感じます。
何故姿勢は崩れてしまうのでしょうか?
その要因の一つ「抗重力筋(こうじゅうりょくきん)」について説明しようと思います。
難しい単語ですが要するに重力に逆って姿勢を維持させるための筋肉です。
例えば電車の中で立っている時を考えてみましょう。
なんで前に倒れないでいられるのでしょうか?
倒れないように筋肉によって無意識に支えられているからですね。
体は前に倒れやすい
より詳しく解説していきます。
体は前に倒れやすいという性質を持っています。
これを「回転モーメント(回転しようとする力)」と言います。これが人間の体は前方に倒れやすい現象のことで、これが猫背などの原因の一つになり得るのです。
この回転モーメントに対抗するための筋肉が「抗重力筋」なのです。
抗重力筋の具体的ば部位は脊柱起立筋と下腿三頭筋です。
- 脊柱起立筋は背骨の左右にある長細い筋肉のことです。
- 下腿三頭筋とは簡単に言えばふくらはぎのことです。
書籍「骨・関節・筋肉の構造と動作のしくみ」によると
「抗重力筋(脊柱起立筋、下腿三頭筋)の生む力が、前に倒れ込もうとする回転モーメントを打ち消して姿勢を保っている。」と述べられています。
結論から言いますと、これらの筋肉が固くなる、弱まることにより猫背になり体に負担がかかり、首コリ、肩コリ、腰痛を発生させていると言えるでしょう。
じゃあどうすればいいか?
抗重力筋をほぐそう!
なかなか抗重力筋のトレーニング方法を述べるのは難しいので、簡単にできる抗重力筋のストレッチ方法を紹介したいと思います。
脊柱起立筋のストレッチ
座ったまま、または立っている状態で両手をくっつけながら頭上方向に伸ばす
下腿三頭筋(ふくらはぎ)のストレッチ
片足を前に出し、重心を前に倒し後ろ足のふくらはぎを伸ばす。
いかがでしょう?
結構簡単だと思います。
ストレッチする時は20秒は伸ばしてください、でないと余り効果がありません。
これからをちゃんとやっているだけでも体は変わります。
鍼灸として一言
僕はテコンドー型の大会に定期的に出場しています。
そのため筋力トレーニングやストレッチは必須です。その結果、たまに怪我をすることはあっても、肩コリや腰痛には基本的に悩まされてはいません。
ですから皆様にも、簡単なもので良いので、ストレッチを習慣づけることをおすすめします。体が変わりますよ!
本日もお付き合いいただきありがとうございました。
本日の参考文献
骨・関節・筋肉の構造と動作のしくみ
監修者 深代千之 発行者 田代正隆
発行所 株式会社ナツメ社
2014年4月1日 初版発行