脊柱管狭窄症、軽度脳梗塞後の鍼灸治療の改善例

70代男性、右肩のコリ感と腰痛、右膝の痛みが症状に関する鍼灸施術です。

  • 以前に軽度の脳梗塞を起こしその影響だと感じている。
  • 右膝の内側が痛む。
  • 脊柱管狭窄症、腰椎すべり症との診断を受けている。
  • 脳梗塞の影響か歩行時にふらつき感を若干感じる

施術回数は10回(週に1回程度のペース)改善後、メンテナンスとして月に一回のペースで7回(計17回)の鍼灸治療を行った。

鍼灸治療の経過

  • 3回目までに、歩行時のふらつきが軽減していることに気づいた。
  • 4回目で、姿勢が右に流れがちだったのが消失した。
  • 5回目まで徐々に改善している印象はあるが、劇的には変わらず。
  • 6回目の施術時に右肩のコリ感が10→3程度に随分楽になった。
  • 10回目までで腰の痛みは気にならない程度になったが右膝の痛みは少し残る。

その後生活の支障が減ったため、施術は月一ペースで様子を見ていくことになりました。

考察

右肩に関しては自覚症状が強いながらも、実際に触ってみるとこっているという印象よりむしろ、弾力がない状態でした。良く良く体を観察すると、背部は図のように左側の筋肉(脊柱起立筋群)の筋緊張が強くこの左右差のアンバランスさが、右肩の自覚症状を強めていると判断し、この脊柱起立筋を緩める施術を行っていったところ、功を奏し、姿勢の乱れ、腰痛ふらつきが改善されたものと考えられます。

一見、脳梗塞や脊柱管狭窄症など診断を受けると、なかなか改善しないのではないか?という思いに駆られるが、体を良く観察することで、それらの疾患と関わりなく改善するケースもあるのだと実感します。

ただ心残りとして右膝内側の痛みが時折出てくるということです。ここは今後注意深く見ていく必要があります。

まとめ

鍼灸治療の目的は血流を改善し自己治癒力を本来のところまで引き出すことです。体を観察してみると、自覚症状とは関わりのないところが凝っている、ということがたくさんあります。

なので、体全体を常に意識した鍼灸施術が必要だと改めて再認識させられる例となりました。そして、年齢的なもの、診断された病名に臆することなく鍼灸治療をしていく気概、これが大事なのだと学びました。