ズーンとくる頭痛の鍼灸治療

頭痛の種類は様々にあります。

その中で15歳以上では5人に1人と多くみられる緊張型頭痛に対しての鍼灸施術の一例を取り上げます。

その前に、ときには重篤な病の前駆症状としての頭痛も存在するので、長く続く場合は病院に行ってから、鍼灸を受けるかどうかという選択をしてくだされば幸いです。

緊張型頭痛で特徴的な症状は次の通り。

  • 頭全体が締め付けられるような痛み
  • 首筋から頭にかけてズーンとくる重い痛み
  • 頭痛もあるが首背中の張りが辛い
  • つらくてデスクワークに集中できない
  • 薬で痛みを抑えないとつらい

あなたはどのような辛さがあるでしょうか?

上記に少しでも当てはまる方は鍼灸治療によって改善する可能性があります。

鍼灸治療による緊張型頭痛の対処

40代女性とくにきっかけが思いつかないが、ここ3週間くらい頭痛に悩まされるています。以下の悩みを抱えています。

  • 思いつくのは重いものを持ったとき背中をちょっと痛めたといことくらい
  • いつもは頭痛を感じたことがないので不安
  • 痛み止めを使用すると楽になるが薬はあまり使いたくない

体を観察してみると左首から肩甲骨内側、左の首の筋肉(胸鎖乳突筋)が右と比較するととてもよく張っていました。背中全体の筋緊張も強いといえます。

鍼灸治療で重要なのは、この筋肉を緩ませることです。ではどうするか?

  • 鍼によって皮膚および筋緊張を緩め血流を改善することを目指す
  • 筋緊張が緩む
  • 患部など必要部位の血行が良くなる
  • 結果的に頭痛が緩和されていく

この段階を経ます。

鍼灸によって自律神経のリラックス状態を作ると筋緊張は自ずとふっと緩みます。だから鍼灸の刺激はとても穏やかで優しく気持ちのいいものである必要があります。

今回の例では、ほぼ2回程度(週に2回)の鍼灸治療で問題のない範囲に改善をみるに至りましたが、基本的には1~4回程度の鍼灸治療をして改善の様子を伺うというのが平均的なイメージでだと思ってください。

おそらく、今回の頭痛は重い荷物が一つのきっかけだったと予想されます。しかしここで肝心なのは重い荷物は原因とは鍼灸では考えないということです。

原因と思っていたものが、結果だったのかもしれない、という視点に立つ

これはどういうことか?

重いから背中とかの筋肉が硬くなったんでしょ?

そう思うかと思いますが、鍼灸ではその重い荷物に対してなぜ、体が耐えられなかったか?と考えます。

つまり、体に基本的な弱さがあり、そこを何とかしようというのが鍼灸治療の本質なのです。

その根本原因とは、血流の滞り、自己治癒力の低下、冷え、より専門的に言えば【精気の虚】といいます。この原因にアプローチすること、これが大事なのです。

日常生活では、いつでも体を温め、血流をよくすることをいつでも心がけましょう。とくに夏場はエアコンや飲食物によって体を冷やし血流の滞りを作りやすい季節です。どうぞご自愛いただければ幸いです。