30代、男性。パソコン仕事による目の疲れ、肩首凝りに対する鍼灸治療の改善例

  • 肩が凝る
  • 首が張る

パソコンは現代では欠かせないアイテムですが首や肩を凝らせてしまう厄介なもの。

今回の例もそうした背景にありますが、10年以上経過した首の凝りが一回で10→3程度に改善しました。

また、首の筋緊張が改善すると、眼精疲労も同時に改善する例も良く経験します。

  • 首や肩の症状が辛い方
  • デスクワークでしんどい方

ぜひご参照ください。

背中の筋肉や皮膚、とくに肩甲骨内側が硬く動きににくい


今回の例では、まさにこの部分が体の柔軟性を失わせている場所でした。

触らずともぱっと見で、分かるほど。

しかし、自分の背中は見えませんからなかなか気づきにくいのかもしれません。

腰回りが他と比べて冷えていて硬い。

これは例えばレントゲンやその他検査機器で汲み取れない情報です。

しかも今の体の不調とリンクしている場所であります。

触診でないと見逃してしまう触診を主な手段としている私たちのような仕事の出番というわけです。

鍼で皮膚や筋緊張を緩める。


鍼刺激は主に表皮ないし筋肉の緊張を和らげる働きがあります。

どの深さを意識して、どのくらい鍼を刺入するかでその効果は変わってくるものですが、適格な刺激が入ると瞬時に緩むものです。

今回の例は6割程度鍼で緩ませることができましたが、冷えの状態が強めでしたのでお灸も加えました。

お灸の出番はいつ?

お灸で体を温めると気持ちのいいものです。

しかし気持ちがいいというだけではその場しのぎ程度の効果しかでないことが多いです。

なぜか?

温めるといえばすぐ思い浮かぶのはお風呂ですが、それで改善したことがありますか?

その日の疲れくらいは緩和されますが、慢性化してしまった辛い症状って意外とお風呂だけでは取れないものです。

つまり、

ただ体を温めるだけではダメ、ということ。

お灸は呼び水

となりのトトロで、井戸から水を出すシーンがありますよね?

あの時、井戸の水を汲み取るために呼び水というバケツいっぱいほどの水を井戸のパイプに流すのですがあれが「呼び水」です。

パイプに水を入れることで圧力を加えて下の方の水源の水を引き上げるというもの。

お灸はこの「呼び水」のイメージにかなり近いです。

つまり、お灸をそこすることで、血流をそこに集めるための呼び水とするわけです。

お風呂で体を温めることはできても全身まんべんなく温まってしまうため血流をこちらの任意でここに集めたいというわけには行きません。(しかし足湯は呼び水のイメージに近いかもしれません。)

鍼とお灸の最強コンビ

今回の例では、鍼で不十分だった背中にお灸をすることで劇的に体の血流改善を図ることができました。

これは決して珍しい症例ではありません。

しかし背中が硬いとか冷えてるとか、そういった反応は自覚しにくく見過ごしがちです。

しかも人生で「そのうち良くなるだろう」と後回しにしがち。

一度プロの目で見てもらうと、今までの辛さは一体なんだったのか?早く受ければ良かったなんて思う方もたくさんおられます。

ぜひお近くの鍼灸院に行ってみてくださいね。