寝起き時の腰痛を予防・改善する方法
腰痛と一口いっても様々な要因、原因がありますから人によって異なります。
たとえば、ぎっくり腰と慢性腰痛では発生の機序、改善の仕方、セルフケアに関しても異なります。ぎっくり腰は急性期の炎症反応ですから痛めた直後に温めてしまうと痛みが増してしまいますが、慢性腰痛なら基本的に冷やさず温めるほうが良い、とそんな具合です。また医学的には腰痛はその80%は実は原因が特定できていないということもここに記しておきましょう。
そんななかで、主に寝起き時のみに腰痛がつらいという方がおられます。
あなたはどうでしょう?
ご本人は、朝だけの症状だけなのであまり気にしていないということもありますが、慢性腰痛の一歩手前の症状ですので注意が必要だと考えられます。
ではどうするか?
痛みがあるところは結果であり原因ではない。
当鍼灸院のHP、ブログ文章を何本か読むとすぐ気づくとおもうのですが、実はいつでも結論は同じです。
自己治癒能力の低下(冷え)を排除して体を温めることができる環境を保つこと。これです。
体の不調は、そこの患部が原因として起こっているのではないという立場で考えると、このような発想になります。
朝方の腰痛に関していえば、睡眠時では当たり前ですが体は横になっている状態が数時間続くわけです。
問題は痛みではなく痛めてしまう体の状態
裏を返せば数時間ほとんど同じ姿勢を取り続けているということ。もっといえば、その姿勢そのものが体にとって負担になってしまっているほど体は弱っている。
つまりは自己治癒能力の低下(冷え)によって血行不良に陥り体の柔軟性が失われ、普通であれば痛むはずがない生理的現象(睡眠)時に、痛む要因を発生させてしまっており、体の重み、維持をすることが困難になりつつあるということを示しています。
では、その冷えを排除するためにどうすればいいか?
結論
・布団に入っていて体が冷えている自覚もない方であれば内臓の疲れ(冷え)から来ている可能性があるので、暴飲暴食や冷たいもの、お酒の飲み過ぎに気をつける。
・布団に入っても手足など末端がいつまでも冷えたままという方は、湯たんぽなどを活用し末端を温める。最近ではレンジで手軽に温める湯たんぽもありますからぜひ利用しましょう。ドラッグストアやAmazonで1000円程度で買えます。
両方の状態を自覚している方はその両方の対処をしていただければ良いでしょう。
この中に当てはまらないという方もおられると思いますが、風呂に入ったあと体を冷やさない、頭皮や髪を濡れっぱなししないで乾かす。など、まずは体を冷やさないということを心がけてみましょう。
そうしていくことで徐々に腰痛の症状の緩和がみられるでしょう。
鍼灸や整体も効果あり。
それでも引かないということであれば鍼灸を選択することも手です。積極的なコリの排除、冷えの解消に適しているため最速で腰痛の改善につながるからです。
整体はダメなの?と思うかもしれません。もちろん構いません。ただ整体師という免許は日本には存在しないため、整体院の先生の腕にはかなりのばらつきがあるということは認識しておきましょう。
鍼灸師の資格(国家資格)をもった先生が整体を行うとか、理学療法士(国家資格)の方が整体院を開業しているケースはかなり多いので、そのような施術院へ行くと最低限の技術、知識は担保されていますからまず問題はないでしょう。
あかつき堂鍼灸院は鍼灸師資格を持っておりますが鍼灸専門院なので、整体は行っていませ。その点はご留意ください。
私の行うの鍼灸治療では鍼の痛みはほとんどありませんので、その点に関してはどうぞご安心ください。