その腰痛、鍼灸、整体どちらが適用か?
腰痛の80%は医学的に原因が特定されていませんが、そうはいっても腰痛に悩まされている方はとても多いです。
さて、この腰痛、鍼灸に行ったらいいのか?整体にいったらいいのか?悩むことはないでしょうか?
結論を先に申し上げると、椎間板ヘルニアや滑り症、脊柱管狭窄症と診断されようが、どちらにしても個人差はもちろんありますが、一定の効果は期待できます。
しかし、注意していただきたい点がございますのでどうぞ参考になさってください。
整体師という免許は実は日本に存在しません。
言葉の通りですが実は整体師という資格はありません。「でも待って?巷にいっぱい整体院があるじゃない?」そう思うと思います。
この先の事情はどうぞお察しください。
私がここで述べたいのはそこではないのです。
免許があるとは最低限の技術・知識が担保されているということ。
整体という技術それ自体は優れているのは確かです。
しかし鍼灸師やあんま指圧マッサージ師、柔道整復師、理学療法士のような国家資格を取るためには最低3年の専門施設で学び、国家試験(鍼灸師では14科目)をパスしなければ取得できません。
したがってこれらの免許を持っているということは、最低限の技術・知識があるということです。
そこから考え出される結論は、整体師の技術・知識はどこまであるのか?を考えた時、各々の整体師の技量がどうしたって極めてばらつきが出てしまうということ。
なにせ極端な話、明日からあなたが整体師ですと名乗ってもOKだということを意味しているわけですから。
想像してみてください。
車の運転には免許が必要ですが、運転は上手い人も苦手な人もいます。
でも、免許を持っている限り道路標識や交通ルール、最低限の車の構造は必ず知っていますよね。
免許がない、ということはこう言った当たり前のことを知らないかもしれないということです。
これは考えようによってはかなり怖いことです。
運転はできるが道路交通法、自動車の仕組みについて何一つ知らないのと同じ状態だからです。
それでもどうしてもあなたが整体院に行きたいとお考えならいい方法があります。
それは上記したいずれかの医療系の国家資格(あんま指圧マッサージ師・鍼灸師・柔道整復師・理学療法士)を所持しているところの整体にいくことです。
理由はただ一つ。
少なくとも国家資格試験を通るだけの最低限の知識・技術は保証されているからです。
HPを見ればほぼ間違い無く免許を持っている方なら記載があるはずです。
ちなみにあかつき堂鍼灸院では鍼灸師の免許をもちろん持っていますが、整体の手技は今のところ行なっていません。
理由は、鍼灸のみでいかに体を改善していけるか?という私自身のおごり以外の何者でもないのですが、鍼灸でできることを追求し不可能だと判断できたものに対しては他の医療機関に行っていただくということを適宜行っていきたいと考えています。
つまり鍼灸の可能性を探求することこれが鍼灸師のなすべきことだと考えているのです。