院長が世界選手権大会で2位になりました!

- update更新日 : 2024年05月02日
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こんにちは!市川市中山の、あかつき堂鍼灸院院長の清水です。

今回は私事で恐縮ですが、いつもと違った話題を取り上げます。

8月後半、カザフスタンで第22回テコンドー世界選手権大会が6日間に渡り開催されました。

日本代表は15~52才の約40名。コーチ、監督含めると総勢50名。

なんと私もその中の1人でした!

日本選手団は型と組手に出場し、国別総合順位は5位という結果でした。

1位、北朝鮮、2位ロシア、3位ギリシャ、4位カザフスタン、5位日本

 私は個人・36-45才・初段形の部に出場し銀メダルを獲得することができました。  

初の海外遠征に満身創痍

カザフスタンの首都、アスタナの競技場

日本からの直通がないため、カザフスタンの首都アスタナまで日本から3回飛行機の乗り換えが必要でした。

移動総時間なんと23時間!

ほんっと移動だけでヘトヘト。

その渡航当日も日本で荷物を準備してる時の私は、緊張のためか行くのが嫌で嫌で仕方がありませんでした。

「行きたくないなー」ってずっと妻にぼやいていたのをよく覚えています。

しかしいざ、自分の試合の出番になったとき緊張もありつつ、

楽しんでいる自分がいることに気がつきました。

思い返してみると試合直前の調整段階まで

自分が上達している実感があったのはその緊張感のおかげだったのではないかと感じます。

ちなみにYouTubeライブ配信でたまたま私の決勝戦が中継されていたようで、家族も一緒に応援してくれました。

師範の評価

師範の激励

今大会で当然のように優勝した師範には

「清水さん、今回は2位で良かったんです、これからが始まりです」

というお言葉を頂きました。

私は今回で最初で最期の世界選手権だろうと出場前まで思っていました。

しかしこの言葉を聞いて、

次回2年後のイタリアで行われる同大会出場権獲得を目指していこうと決心しました。

メダル獲得に必要だったもの

さて、今大会で結果を得るためには何かを犠牲にする必要がありました。

それはズバリ!

家族との時間です。

というのも平日に加え、毎週日曜は強化練習として6時間。

大会に向けて稽古していたのでとくにこの夏はテコンドーしかしていないといっても過言ではありません。

また鍼灸という仕事、時間的余裕、周りの理解協力によって今回の結果が得られたと痛感しており感謝してもしきれません。

みなさま、本当にありがとうございました。

ジュニアの活躍に胸を打たれる

大会期間中、とくに私が印象に残ったのはジュニア(中高生)の活躍です。

10代であの世界を経験した、これは今後の人生でとてつもない財産になったと思います。

そして心から尊敬の念が湧きます。

  • 彼らのテコンドーに励む姿
  • どこまでがんばるのか
  • 諦めるのか
  • それでもやるのか
  • やっぱりやらないのか

という自分自身と対峙せざるをえないあの状況を経験し乗り越えた彼らに… 

 さらにいうと一つのことに向き合うことに年齢や国籍は関係ないのだとこの大会を通して学びました。

どこの国に住んでいようが少なくとも、あの大会期間中、

あの場所では国を超えた一体感のような何かを確か感じました。

突然の勧誘(?)

さてさて、イメージが沸かないかも知れませんが

ITFテコンドーは文化系武道です。

なので日頃運動不足な方にとくにおすすめです!

少なくとも体育会系のノリでは全くありません!

ご興味がありましたらどうぞお気軽にお声掛けください!

私の息子(年長)も習ってます。

いずれは親子で世界へ!なんて夢見ながら今後も稽古を続けていきたいと思います。

関連ブログ→世界大会の日本代表メンバーに選ばれました!

行徳のゴールドジムにて

こぼればなし

以下、世界選手権の反省点、改善点をつぶやきます。

飛行機移動乗り換え

試合など、待ち時間

予定外のことが起こったとき

自分のモチベーションを保ち続けることや、

どのくらい練習すればいつものパフォーマンスが出せるのかという調整が難しかった。

とりわけ試合当日は試合直前まで練習し過ぎたため

自分の体力のピークを少し超えていた。

「不安だからあとちょっとだけ練習しとこう」の連続だったのがその理由。

反省点として自分のパフォーマンスがどのくらいの練習量、練習時間で最大値化、継続されるのか?

次回があるとしたら

練習場や時間確保がそもそも十分に取れない場合、

どう準備をし対応していくべきかなど想定しなければならないと感じた。

自分は小柄で筋肉量も少ないと思っているので、

型稽古で行っている正確性を重視したり精神修養的な側面は大事だと思う反面、

他人が評価する試合というジャンルでは

他人目線を考慮して臨むことが重要だと感じた。

大事なのはいつもの稽古とは別に「勝てる型」を稽古をすること。

どういうことかというとたとえば、強化練習中、日本代表監督は「呼気はそんなに大きくする必要はない」「立ち幅はもっと狭くていい」など「正しい型」を教えてくれた。

これはこれでもちろん稽古として良い。

ただそれは他人評価の中で「勝つ」と考えたとき必ずしも有効だろうか?

そのときに、どうしても感じてしまうのは監督の体格(身長、腕や足の長さ、筋肉量)の価値観目線の指導だということ。

同じ身長同士の対決なら別かもしないけど、

僕のように小柄なタイプの人間が中〜大柄選手と同じような稽古をして、

全く同じ動作ができたとしてはたして僕は勝てるのか?

監督のそれらアドバイスを素直に受け取って良いものなのか

戸惑う場面が多々あったのは確かだった。

ある師範にそんな趣旨のことを伺ってみたが、

「私もやはり小柄なので教科書的に正しいとされる立ち幅、

姿勢、呼吸は自分の中で意図的に敢えて変えている」

という趣旨の言葉が返ってきた。

これが僕にとってはかなり良い助言になった。

もちろんこれは「守破離」の「破」の段階に入った型破りな人が言えることだとは思うのだが、

少なくとも師範のように考えてもいいのかもしれない、

と思えたことは今大会の心の心の支えになっていたのは間違いなかった。

その他重要だと感じたことは、たとえば師範は1段のクワンゲの型を例にとって

「クワンゲの最初の動作の意味を解釈するとしたら全体の視野確認。

もしくはクワンゲトワンが当時統治していた領土を見渡していると解釈してもいいかもしれない。」

という趣旨のことをおっしゃっていた。

これは体の使い方、攻撃の受け方攻め方とは全く違う視点で型を解釈しており、感銘を受けた。

このようにその型の成立背景を深く理解することでより深みのある型を演じることができるのではないかと感じた。

「勝てる型」とは関係ないかもしれないが僕にとっては、

一見無駄に思える動作の解釈として腑に落ちることが多々あったのである。

以上のことをまとめると

・普段の型稽古と、他人の評価によって勝負が左右される試合に勝つ型稽古ではその稽古の考え方を変える必要があると思う。

とすれば体型によって体の使い方、見せ方が変わるはずなので個人によって指導の仕方を変える必要があると感じる、例えば、身長や体型が似た人がそれぞれ担当できたら良いと思う(実際できるかは別として)   

しかしそのために「正しい型」をしっかり固めること。

・型の成立背景を理解しようとする試みは、より深みが増す型ができるようになる可能性を秘めていると感じた。

とすれば、いつもの型稽古の他に座学が必要

ここまでお読みいただきありがとうございました。

当院は京成中山から徒歩2分、下総中山から徒歩6分のところにあります。

ぜひこの機会にご利用いただければ幸いです。

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