本当はすごい鍼灸の底力、ウイルスに負けない体づくりのススメ。
現在、新型コロナウイルスのパンデミックが広がっています。まるで、出口がわからない真っ暗なトンネルを手探りで延々と進まされているような不安が世界を包んでいます。
そんな中、私のような鍼灸師ができることを日々考えながら、政府の見解では鍼灸院は医療施設扱いとなっているため緊急事態宣言後も自粛対象外の施設として、感染症対策を徹底しながら営業を続けています。
免疫の万能性
さて、ウイルスについて、確実に分かっていることがあります。
- それはもともと私たちの体に備わっている自己の【免疫】によって撃退できるということ。
- そして今回のような未知のウイルスでさえ私たちの体には、抗体を作りだし、うまく機能すればもう同じ抗原に屈さないという驚くべき自己自動防衛システムであるということ。
だから、この免疫力をいかに正常に働くようにしておけるか、これがこの有事を乗り切るキーワードになることは間違いありません。ではその免疫力と鍼灸施術とどんな関係があるでしょうか。
鍼灸と免疫
たとえば、明治国際医療大学のある論文には鍼灸の鍼刺激は免疫の調節効果があると示唆されていると示されています。
また、中国では今回の新型コロナウイルスにかかった患者さんの87%が鍼治療と漢方を受け、90%以上ほ被験者に効果があったというレポートがあります。(中国鍼灸協会の記事より引用→The China Association of Acupuncture and Moxibustion issued Acupuncture Treatment Guidelines for Covid-19)もちろん、研究は専門機関で行われたものですから日本国内の鍼灸院が感染者の方に鍼灸施術を行うということは、有効性があるのだとしても絶対的に避けなければなりません。
これらの論文の要点は、鍼灸によって体の免疫系を賦活する作用があることを示唆しているということ。これが大事なのです。鍼灸師なら経験的に分かりきっていることですが、やっぱり鍼灸施術は、免疫系に関与するのはどうやら間違いない。
生活の中に免疫を維持・向上する習慣をつくる
鍼灸を受けると以下の効果が得られます。
- 体が温まる
- 凝りがほぐれる
- 楽になる
だから、
- テレワークで首方がズーンと痛い、辛い
- 外出自粛でストレス、
- 運動不足で体がカチコチ
- 風邪症状
という症状にも当然効果が見込めます。鍼灸施術で得られる効果は血流が良くなった結果ですから、免疫系も関与しているといことは当然といえば当然です。
そのほかもちろん睡眠も大事ですしバランスの取れた食事、そして「笑う」ということも免疫力を上げるということが分かっています。コロナがいつ収束するのか、薬が作られるのか?もしくはインフルエンザのように社会がいつ受け入れるのか不明ですが、健康のために免疫力を維持・向上し乗り切っていきましょう。